アジアの踊りその5

タイ舞踊

微笑みの国の伝説の舞い

クラウン智砂子

 

バンコクのワット・プラケーオ寺院の前で踊られるタイ舞踊

 

タイ古典舞踊「グリッダーピニハーン」。天使によるお祝の踊り

 

東北タイ民族舞踊「スーンポーンラーン」。男女の出会いの喜びの踊り

 

タイ民族舞踊「ラバムドークブア」。蓮の花の踊り

 

タイ民族舞踊「シヴィチャイ」。13世紀頃タイ南部に栄えたシヴィチャイ時代をモチーフにした踊り

 

人々の笑顔があふれる「微笑みの国」、そしてスコータイ王朝より続くタイの歴史とともに生まれたタイ舞踊――それは微笑みの国の伝説から生まれた芸術です。
 今現在タイ全国ではいろいろなスタイルの舞踊を見ることができます。どのようなイベントでも必ずタイ舞踊が出され、まさにタイ舞踊はタイ人の宝であり、誇りとなっています。さてそのタイ舞踊ですが、大きく古典舞踊と民族舞踊の二つに分けることができます。
 古典舞踊にはタイの逸話を基にした「舞踊劇」やインドの叙事詩ラーマヤーナを基にした「仮面舞踊劇」などがあります。古典舞踊にはきらびやかな錦糸の布で作られた衣装や、タイの仏塔をかたちどった冠などが使用されます。タイの歴史ではアユッタヤー時代の中頃、今からおおよそ四〇〇年位前に、物語と舞踊が一つになった舞踊劇ができました。元となる物語は簡単な言葉ではなく、綺麗な「詩」の形で創作されていますが、舞踊劇になるとこれらの詩は音楽に合った歌詞になりました。踊りは歌詞に合わせなければならないため、そしてまたきれいに踊れるように、時々詩の書き直しも必要となりました。王室の方々、時には王様自らが、詩や踊りを創作したり踊りの形を考えました。舞踊劇の話の内容の多くは、王、王子、お姫様、天使たちのことです。
 現在の基本になっている古典舞踊の多くは、今からおおよそ二〇〇年前、バンコクがタイの首都になって間もなくの頃にできたものです。バンコク王朝二番目の王、ラーマ二世は、物語の詩や踊りの形を直したり新しく創作したりしましたが、それが基本となり、今まで続いて来ています。
 タイ古典舞踊はハイクラスな舞踊です。タイの上品な美術と言えます。洗練された音楽、美しい詩、綺麗な踊りと衣装、特に冠をする踊りは全部古典舞踊です。しかし、古典舞踊はとても難しく、綺麗に踊れるようになるまではかなりの年数や経験が必要とされます。
 もう一つの舞踊、民族舞踊はもっと一般的で普通の人にとっても踊りやすい舞踊です。民族舞踊に共通して言えることは、それぞれの地方の「人々の生活」や「楽しさ」を表現しており、テーマも人々の生活に関連したものが多くなっています。
 地理的にタイは南北に細長い形をしており、その地理的文化的特徴により、民族舞踊も大きく四つに分けることができます。古都チェンマイを中心としたタイ北部の音楽と踊りはゆったりとしていて丁寧でやさしい感じがします。
 ナコーンラーチャシーマーを中心としたタイ東北部の音楽と踊りはテンポが早く、楽しくて元気があります。首都バンコクを中心としたタイ中央部の音楽と踊りは、ゆったりしているものから早いものまでと、いろいろあります。
 ナコーンシータマラートを中心としたタイ南部の音楽と踊りは、インドネシアの影響があり、エキゾチックな感じがします。このように、四地方の民族舞踊はそれぞれの地方の特色があるものとなっており、衣装や音楽、体の動きなどにも見ることができます。
 私たちタイダンスグループ「ラックラムタイ」は(社)日タイ経済協力協会の後援のもと舞踊教室の開催や、タイ大使館、各自治体などの主催するイベントへの参加を通じ、タイ舞踊の普及と国際文化交流に貢献しています。舞踊教室の講師にはタイ国立舞踊学校のタイ人卒業生たちをお迎えし、楽しくレッスンを行なっています。タイ国立舞踊学校での指導方針に基づいたタイ舞踊を、初めての方でも基本からやさしく学べますので、興味のある方はどうぞ気軽にご見学下さい。
(クラウン智砂子/タイダンスグループ「ラックラムタイ」)

 

 

タイダンスグループ●ラックラムタイ
日時●毎週水曜日
   PM7:00〜9:00
場所●アジア文化会館101号室
   文京区本駒込2-12-13
   ン03-3946-4974(日タイ経済協力協会)
   都営三田線「千石駅」から徒歩5分
   またはJR「巣鴨駅」から徒歩15分
問合せ●ン/Fax03-3330-8540
    E-mail:rakramthai@livedoor.com
HP :http://rakramthai.hoops.livedoor.com/

 


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