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白象賞 受賞の言葉
  野田博子
夕照
夕照に浮かぶやさしげなシルエットは私の心をとかすかのようだった
ミャンマー・パガン

 ミャンマーの旅の間、私はぼんやりと考えていたことがありました。仏を敬い、そして共に生きているこの国の人々の魂の中には、一体どれほどの安らぎが宿っているのだろうか? 夕暮れの寺院の回廊を歩きながら、私はその答えのほんの一部分を偶然見つけました。
 私の少し前の光る回廊を微笑みながら歩んでいく人。私はその姿に、長らく私自身が忘れていた、もしくは今まで気付かずにいた不思議な安らぎを覚えました。彼女のあんな和やかな笑みが溢れ出てくる魂。それを創り、支えているものが何であったのか。つかの間の旅人の私にこの微笑みは教えてくれたのでしょうか。
 レンズを通して焼き付けたこの輝くような光景は、今も私の心の中に色褪せることなく焼き付いています。再び私はここを訪れたい、私自身の、魂の安らぎのためにも。

プロフィール
野田博子

1970年大阪府八尾市生まれ、在住。
写真そのものに興味を持ったきっかけは、写真の中の自分の母の美しさに憧れてしまったことから!?。私にはキャリアなんて全くないに等しいですが、これからも本当に自分の心を魅了するすばらしいシーンをレンズと心の中にとらえていきたいです。
白象賞
静寂の座
ここはかつての内戦地なのか?
彼は何十年とそこに腰をおろしているかのように思えるのに

カンボジア・アンコールワット
第6回 アジアウェーブ写真コンテスト 発表
2001 THE 6TH ASIA WAVE PHOTO CONTEST A3