いかなご

・年2冊発行
・A5判、150ページ前後
・価格不記載

明石市東仲ノ町3-10重光方 明石文学



●「いかなご」紹介

同人誌「いかなご」の創刊は二〇〇六年七月六名の同人でスタートした。神戸新聞文芸へ応募の可能性を考えて、明石に住む重光寛子宅を事務局にする事となり、神戸名物の「いかなご」から同人が相談の上「グループいかなご」というネーミングになった。
発足間もないこともあり、同人の負担も考え滋賀在住の宮崎真弓が製本を担当することになり一冊百円で引き受ける業者を見つけた。作品は書式に関わらずワードで作成した小説(十二枚から十六枚程度)を関東に住む稲垣三和に添付送信、稲垣から書式を統一された作品が各自に返信されると、各自が必要に応じて校正、それぞれが四十部を印刷する。
創刊号はテスト版、各自の枚数も少ないのでAサイズ両面印刷でなく真ん中折り、仕上げはA5判の形態、ガリ版印刷よりは高度な仕上がりとなる。作品順は逆五十音、表紙は重光寛子友人の作、無償である。二号からは枚数も三十枚になり書式が統一されたあとの作業は印刷所に一任することになった。



「グループいかなご」では代表を置かず、重光宅を事務局にするが、事務的な連絡については京都在住の藤野碧が担当する。会計は滋賀在住の松本匡代。松本以外の四名は滋賀において同人誌「ソレイユ」で活躍していたが、ソレイユは代表の家庭事情から自然消滅となり「グループいかなご」創刊される。創刊時に加わったのは松本匡代と京都に住む高野麻葱である。
創刊に続いて第二号が二〇〇七年一月発行された。そこには黒一点大阪府に住むさとう裕が加わる。
第三号は七月末〆切、九月までには発行される。
同人は月一回、滋賀県大津市に於いて会合を持つ。米原から明石という東海道線の長さを思うと大津が一応真ん中なのだが、全員が揃うのは勤務の都合などのありなかなか大変である。(「文芸思潮」17号掲載)


「いかなご」2号目次


宮崎真弓「乙姫通り」
松本匡代「山吹地蔵」
藤野碧「雪っこ鬼」
重光寛子「追憶(前編)」
高野麻葱「敷居」
稲垣三和「風おこし」
さとう裕「虎徹」