のあなやすみん

 

 

 

光へ

 

暗い暗い道を走っている

 

 

ここはどこ?



私は誰?

 

 

見えなくていいものが多いから

 

 

目を閉じた

 

私は何処?

 

 

止まるなと声が追いかけてくる

 

走れと私を急がす

 

 

遠くに見える光が何なのか

 

その光に辿り着けば救われるのか

 

 

誰も教えてくれないのに

 

私は何で信じていたのか

 

 

闇の中へ

 

暖かい陽が 万物照らし

あらゆるものが輝いていた 子供時代

もう二度と帰らぬ日々

 

一つ一つ知っていって

一つ一つ失った

 

私はだぁれ

ここはどこ

 

差し込む影が 景色を徐々に

覆い隠して消し去っていく 気づかぬ間に

ゆっくり でも確実に

 

一つ一つ知っていって

一つ一つ失った

 

私はだぁれ

ここはどこ

 

取り囲む闇 仄かに光る

御月のような 道標だけ頼りにして

どこまでも駆け続ける

 

一つ一つ知っていって

一つ一つ失った

 

私はだぁれ

ここはどこ

 

いつか気付いた 月さえ泡沫の

陽炎に過ぎなかったことを 真の闇に

横たわり息を止める

 

一つ一つ知っていって

一つ一つ失った

 

私はだぁれ

ここはどこ

 

 

奇妙な果実

 

 

どうして殴るの

どうして蹴るの

 

私が何かした?

私が何をした?

 

どうして殺すの

どうして殺すの

 

彼がなにかした?

彼がなにをした?

 

あんなことがこの世に存在することが許せない

そんなことがこの世に存在することが許せない

 

許せない

許さない

 

私はこの世を許すことができない

私はこの世を許したりしない

 

森羅万象 全てに愛を

願いは祈りとなって 跡形もなくなった