アリア




         天眼術 Aria





術 命の翼 魔鏡の中の画家アリア 

  

天神眼

魔鏡

闇世界の 心

現実世界の 体

鏡の中の 私と私

 

張り詰めた虚空

心臓の鼓動音が響く

時は壊れ 止まったまま

体中に何か 突き刺さっている

痛い

時を食べる魚が 音もなくすぅーと通り過ぎて行く

 

冷たい 暗い 樹海に迷い込んだ

どこからともなく 叫び声がする

魔鏡の中では 何百年 何千年もの間

孤独の中で 画家アリアは

怪物の老婆となり

魔鏡の中に 封じ込められている

 

命あるすべてのものは 傷つけあう

罪と罰

魂と魂が ぶつかりあう

命の叫び

 

嫌われながら 憎しみを受けながら 生きること

誰も愛せない 誰にも抱きしめてはもらえない

 

私の姿を見たら 魔鏡が割れ 飛び散り

あなたの眼を奪い

光のない 闇の世界に 封じ込めるでしょう

 

神は見ている

術 メビウスの環の呪文

あなたは わたしを 愛していますか?






術 命の魔鏡 あなたはだあれ?

 

心の中に たばこを吸い吹かす

何かわからない者が 棲みついて

命を吸っている

 

私をいつも睨んでいる

 

汚染して弱らせている存在

 

その者はどんどん 卵を産み 殖えて行く

卵が孵って どんどん殖えて

不思議なものが 増え続けて 一杯になる

 

黒い時計

 

壊れて行く時

 

心には 命の花が

 

心の闘いは続く

 

はっと 影の存在に

 

術 命の魔鏡 あなたはだあれ?

 



命の扉 育む

 

魔鏡の中の二本の木

聖なる世界

 

風に乗せ

一本の木は 愛の木の葉を・・・

もう一本の木は 稔りの木の実を・・・

 

聞こえそうで 聞こえない

静かな 心の世界

 

やがて一本の幸福の樹となり

天神から水の恵みを受け

宇宙に命が誕生する

 

安らぎと 生きる歓びを

そして光と影 死を

 

地図にない 時の丘の会話術

 

幸せの木の葉が 届きますように

 

物語は 祈りの中で

 

翼となり

 

光に

 

羽ばたく






略歴

画家
海外のアートフェア出展を中心に制作活動しています。
画家アリアの心の世界を、
「生きる」、心・命・平和への願いをこめて、
絵と詩で表現しています。