アジアウェーブ購読者の皆様へ

 

 三寒四温の候となりました。日頃定期購読者の皆様にはアジアウェーブに熱い御支援をいただき深く感謝しております。

 

 さて、このたびアジアウェーブは、紙媒体、およびPDFファイルによる定期月例配信を中止することになりました。

 これは編集部の体制が、印刷労力および印刷経費を含めて紙媒体の形での定期配信が、難しくなったためというのが主な理由です。しかし同時にまたアジアウェーブのような形のものは、インターネットを使っての伝達が、よりタイムリーであり、将来的には動画を入れることも可能であるという、アジアウェーブのより時代に合った充実化を図るためでもあります。

 思い返せば、アジアウェーブは1993年2月にわずか8Pの白黒印刷で初めて発行いたしました。たいへん稚拙な編集・レイアウトでしたが、「生きたアジアを伝えたい」という情熱だけをせいいっぱい燃やして、同じ思いのボランティアスタッフが集まって手作りでスタートしました。採算は度外視し、ただ読んでほしいという熱望をこめて送り続けました。それがやがて16ページになり、カラーページが入り、そしてさらに32ページと増え、定期購読者も2000人を超えるまでになりました。

 2002年100号を超えたところで、いったん五十嵐個人の事情からアジアウェーブは北溟社に代わって発行していただくことになりましたが、北溟社も3年ほどで継続困難になり、編集者の池田がアジア文化社に移って、ベージメーカーやインデザインによるパソコンからの直接印刷とPDFファイル版で続けることになりました。

 紆余曲折を経て、結果的には紙媒体の購読者は激減しましたが、ホームページのアクセス数は10万に近づき、時代の流れに従ってインターネットによる配信の比重がはるかに大きくなってきました。

 ペーパーによる「アジアの報道」はたいへん未練がありますが、今後はインターネットによるタイムリーな、また多様な伝達を図るべく、継続を期して努力していきたいと思います。またどうかよろしく御支援のほどをお願い申し上げます。

 

 これまで紙媒体を御支援下さり、熱いエールを送り続けて下さった皆様のことを思い浮かべると、万感の思いを禁じ得ません。ありがとうございました。

 深く感謝をもって、皆様のこれまでの御支援に御礼を申し上げます。

 

 これからもインターネットのアジアウェーブをどうかよろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

 

 

   2009年3月6日

            アジアウェーブ 発行人
            アジア文化社 代表

                    五十嵐 勉