アフリカの大地
 
ゆったりとした時の流れ
東アフリカ Eastern Africa 
ケニヤ・セイシェル・マダガスカル
 
Kenya  Seychells  Madagascar
 
 文・写真 平早 勉
アフリカのオアシス都市
ナイロビ

 アフリカ大陸の「東玄関」と称されるほどモダンな街並みの、ケニアの首都ナイロビ。原始的で過酷なナイル河の旅で体調不良になった私を、食・住・遊でリハビリしてくれた安宿イクバル。居心地のよさに七ケ月あまり過ごしたこともある。
 ナイロビは、ナイル河やサハラ砂漠、ジャングルなどを旅してきた長期旅行者たちにとってのオアシスでもある。
 大陸の東に浮かぶマダガスカル島。地理的にはアフリカに属するものの、住民の多くはポリネシア方面から海流に乗ってきた東南アジア系。モザンビーク海峡を通る潮の流れが急で、黒人系はほとんどいない。
 固有種の動植物で有名だが、主食は米。味覚も東南アジアそのもの。街中にはプスプスと呼ぶ人力車が走り、どこか郷愁を誘う。
 東京で女優業に忙しい友人に絵葉書を書いた。
「時の流れに身を委ねて、一日一日がゆったり過ぎていきます」と。
 


髪をマツヤニで固めた、おしゃれをしている若い女性。この状態でいると一週間くらい髪を洗えない。
ケニア・ナイロビ
ケニア北部。標高5200メートルのケニヤ山から流れる清い流れを汲んだり、洗濯したりする村の人々。時の流れがここでは止まっている気がする。
アフリカと言えばサファリ。広大な自然公園には野生動物が無数に棲息している。欧米人観光客が多い、ケニアのマサイマラ動物保護区。
トップページへ戻る
北部の村で隣人どうしが仲良く暮らす。名産品のコーヒー豆や紅茶の葉など、農産物が豊か
ケニア
文字を読めない人が多いので、店の看板には絵が描かれていることが多い。この店はお肉屋さん
ナイロビ
セイシェル島の海で遊ぶ子供たち。白人系もクリオール系(白人と黒人の混血)も仲良しだ
セイシェル
崖の上の集落で遊んでいた地元の子。人口7万人と小さな国なので、みんな顔見知り
セイシェル
青空市場では生きた鶏、アヒル、七面鳥などがけたたましい。食材としては高価
アンタナナリブ・マダガスカル
人力車に乗って下校する女の子二人。貧富の差が激しいので、人力車を利用できるのは、まれだ。「リキシャ」の名は遠くインド経由で日本からの名が伝わったものか……
マダガスカル
市場で手製の楽器を使って演奏する男の子。稼ぎは文房具と家計の足しにするとか……
マダガスカル
郊外の古城跡で会った女の子は、買い物帰り。頭上に荷を載せて歩くのが習慣だ
マダガスカル・アンタナナリブ
毎週金曜日に開かれる「ズーマ(市場の意味)」では、露店の白いパラソルが通りを埋める
アンタナナリブ・マダガスカル
トップページへ戻る